日本で初めて堆肥と化成肥料を一粒にしたエコレットは、
皆様のおかげで販売から10周年を迎えることができました。
- 肥料原料の多くを海外輸入に依存している日本は、原料供給不安や価格高騰のリスクにさらされています。
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日本国内の未利用肥料資源の活用が重要視されるなか、当社は肥料原料としての利用が進んでいなかった
畜産業から発生する堆肥の活用に着目してきました。
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当社は、家畜ふん堆肥を原料に使いながら、スマート農業や機械施肥で求められる高度化成と遜色ない
粒状品質を併せ持つエコレットを開発。 -
おかげさまで販売10周年を迎えることができました。
- 10周年記念ロゴは畜産農家の堆肥が耕種農家へ循環し、土を豊かにしていくことを表現しています。
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当社は、これからも多様な原料を活用した粒状有機肥料のトップメーカーを目指し、
資源循環型農業の実現に取り組んでまいります。
お知らせ
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- 2024.04.01
- エコレット10周年記念 講演動画を公開しました
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- 2024.03.04
- エコレット 10周年記念講演会が開催されました
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- 2024.02.01
- 【2/29(木)】エコレット10周年記念講演会を開催します
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- 2024.02.01
- 10周年記念ページを公開しました
混合堆肥複合肥料 エコレット
エコレットが生まれた背景
海外情勢に端を発する2008年の肥料価格高騰を契機に、国内の未利用資源を肥料原料として活用する検討が本格化しました。一方で、畜産業界では家畜ふんの処理が積年の課題となっており、
家畜ふん堆肥を活用する研究が研究機関で進められていました。
しかし、家畜ふん堆肥はチッソ成分が低い為に大量投入が必要という課題点があり、その解決策として化学肥料を添加して粒状化し、初期肥効を確保する方法が検討されていましたが、
特殊肥料(堆肥)と普通肥料の混合は当時の法律では認められていませんでした。
当社は行政・研究機関と検討を進め、公定規格改正に関する申し出を実施。農林水産省が2012年に
混合堆肥複合肥料の規格を制定したことで、エコレットが誕生する環境が整いました。
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- 2012年
- 農林水産省が、堆肥と普通肥料を混合し、一粒に加工をすることができる混合堆肥複合肥料の規格を制定。
当社・千葉工場で豚ぷん堆肥や鶏ふん堆肥を使った
アグレット型肥料の生産試験がはじまる。
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- 2013年
- JA全農の協力のもと、関東エリアで「エコレット808・055・553」、関西エリアで「エコレット266・048」の販売が開始される。
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- 2015年
- 神奈川県農業技術センターの協力のもと、牛ふん堆肥を活用した混合堆肥複合肥料の開発取組に着手。
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- 2018年
- 年間販売実績5000tを達成。
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- 2020年
- 肥料法が改正され、規制緩和により牛ふん堆肥の活用が可能となる。
牛ふん堆肥を使ったアグレット型肥料の
造粒試験を開始。
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- 2021年
- 牛ふん堆肥を使ったペレット型の「エコレット236」を神奈川県で販売開始
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- 2022年
- ロシアによるウクライナ侵攻や原料産出国の
保護貿易政策により、肥料原料価格高騰が再来。
牛ふん堆肥を使ったアグレット型肥料の
造粒試験に成功。
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- 2023年
- 年間販売量1万tを達成。
牛ふん堆肥を使ったアグレット型の混合堆肥複合肥料を販売開始。
メッセージ
山梨県中央市で露地と施設土耕でブロッコリー・小松菜・チンゲンサイ・ホウレンソウを栽培しております。朝日アグリアさんと関わらせていただいてから7年ほど経ちます。その時からエコレットを使用しています。最初の頃は、ブロッコリー栽培の指導を受けながら、肥料や品種の助言をいただきました。エコレットを使用して感じたことは、肥料持ちが良いことです。化成肥料を使用していた時期に比べて、追肥の回数がだいぶ減りました。経費の削減に繋がっています。朝日アグリアさんが現場に来ていただく機会が1年で数回あります。その時に新しい品種や肥料のご紹介、畑の問題点に対する改善案をご教授いただいております。朝日アグリアさんの肥料・品種・栽培指導により劇的に畑が良い方向に変わりました。年々右肩上がりで収量や品質が向上しています。地元のスーパーからも評判がよくなり、もっと出荷量を増やしてほしいと依頼があったほどです。朝日アグリアさんには、本当に感謝しております。
エコレット10周年おめでとうございます。
当コースでは朝日アグリアさんと農協さんにエコレットを紹介されてから、芝をはじめ植栽等にも10年間使い続けています。
エコレットを秋に使用して肥料成分を吸わせて芝の体内養分を蓄えさせ、凍害防止や翌春の芽吹き育成の体力アップを、また堆肥による地力向上を狙っています。
ゴルフコースにおいては、散布した後に歩いてもカートで走っても肥料焼けの跡が付かないことがコースの美観という点でも魅力です。これだけなら一般的な有機肥料を使っても同じですが、エコレットは化成成分が入っていながら有機肥料より安価であるという利点から使用しています。以前から朝日アグリアさんの肥料を使用していて、メーカーとしてまたエコレットが信用できる肥料だったというのも使い続けている大きな理由です。
安くて良い肥料ということもあり、経費削減で悩んでいる県内のゴルフ場キーパーにも自信をもってエコレットをお勧めしています。
エコレット10周年を迎えて。三浦半島での普及について
近年の三浦半島における農業では、気象変動や使用する資材・機械などの変化に伴い栽培環境が大きく変化してきています。土壌についても堆肥の投入量減少や機械の大型化、赤土による造成などにより、土質や土中微生物群にも変化が見られています。これらの要因が複合的に合わさり様々な病害や生理障害などの発生がここ数年で多く見られています。
これらの対策として、まず栽培の土台となる土づくりから見直していくために、2018年から生産者に紹介させていただいた肥料が「エコレット」でした。エコレットには、様々な作物に合わせて堆肥含有量や肥料成分を調整したタイプがあり、場面に応じて使い分けがしやすい印象でした。また、堆肥含有による肥効の長さ・土質改善効果だけでなく、従来の堆肥と化成肥料を別々に撒く作業の省力化にもつながる資材で、今の三浦の抱えている問題点に非常に合う肥料でした。三浦市農協では、その中でもキャベツの肥料として「エコレット208」を紹介し、生産者からも省力化と土質改善につながるとしてご好評いただいています。また、肥料の使いやすさもありますが、メーカー担当者の丁寧な説明と対応も生産者へ安心しておすすめできる理由の一つです。
この度は「混合堆肥複合肥料エコレット」販売開始より10周年をお迎えされましたこと、誠におめでとうございます。
思い返すこと10年前、朝日アグリア(株)の担当者さんより「エコレットの推進を行いたい。もっと多くの方に知ってもらい、使っていただき、喜んでもらいたい!」と話をいただいたのが始まりでした。野菜関係の技術員を通じ農家さんに紹介したり、家庭菜園向けのお客さんに知っていただくためJAの広報誌を活用したり、ゴルフ場のキーパーさんに紹介するため、JA・朝日の両担当者で推進を行ってきました。結果、新規で使っていただくだけではなく商品に対しての評価をいただき、継続して購入してくださる農家さんやお取引先の皆様がいたことが大変嬉しく、モチベーションに繋がっていたことを今でも鮮明に覚えています。今でも皆さんのご協力をいただく中で、JAとしてもエコレットの販売に注力を行い、今日まで継続した取り組み・販売が行えております。
最後になりますが、御社は指定混合肥料「望ちゃん」の開発・商品化に携わるなど、ご活躍を目にすることも多く改めて感銘を受けております。
今後ともさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
・どのような形で携わったかについての簡単なご紹介
JAへ品目の推進、提案などを行う、いわゆる営業として携わらせていただきました。
・思い出に残ること
エコレットが私の推し肥料となったきっかけがあります。
それは千葉工場に視察に行かせていただいたことです。
特にエコレットに使用する堆肥の処理工程について学び、実際の設備を見て、想像よりもしっかりとした工程で製造されていることを知ることができました。
製品への理解が深まり、安全性への信頼につながりました。
もともとエコレットは安価で堆肥混合肥料という非常に特徴的な肥料であるので、JAへの推進の際にもわかりやすく説明できる肥料でした。私としても、より自信を持ってお勧めできる肥料になりました。
・10周年に寄せたメッセージ
エコレット10周年誠におめでとうございます。
このような記念すべき年を迎えられたのも、皆さんのご尽力あってのことかと思います。ひいては私の推進業務もエコレットなしには成り立たないくらい素敵な肥料です。
そして使い続けていただくことで、より魅力の伝わる製品だと思います。20、30周年にむけ、さらなるエコレットの普及拡大に期待をしております。
この度は、エコレット発売10周年、誠におめでとうございます。
神奈川県では、これまでに各種の有機物を混合した肥料の試験研究を御社と連携して実施させていただきました。
その中でも牛ふん堆肥を原料とした混合堆肥複合肥料「エコレット236」については、商品化され、県内では三浦半島地域を中心にこれまでに約80tが販売され、今後の利用拡大が見込まれています。
このような堆肥と化学肥料を混合、成型した肥料は、有機物と化学肥料の一体的施用による養分バランスを改善した施肥、堆肥の肥料成分の有効活用による低コスト化と施用の省力化など、土づくりに関する課題の解決に貢献する技術と考えられます。
以上のような様々な面での効果が期待されることから、今後の一層の利用拡大に期待するところです。
エコレット販売10周年、おめでとうございます。
平成24年9月、肥料の品質の確保等に関する法律(昭和25年法律第125号。旧:肥料取締法)に基づく公定規格を改正し、「混合堆肥複合肥料」を新設しました。この規格は、近場の利用に留まっていた畜産排せつ物について、耕種農家が利用しやすいように複合肥料として加工し、広域に流通できるようにしたいとの肥料利用現場の要望に応えて誕生しました。エコレットは混合堆肥複合肥料第1号の登録肥料です。家畜ふん堆肥は窒素、りん酸、加里を含む肥料資源であると同時に、農地土壌の物理性を向上させる有用な土づくり資材でもあります。畜産業が少ない地域や高齢化で定期的に堆肥投入できない地域でこの肥料が大いに威力を発揮すると思っています。
エコレット販売10周年おめでとうございます。
2013年の販売開始以来、「堆肥を極める」の理念をモットーに産地とともに成長してこられた御社のエコレットが、この度10周年を迎えられましたこと心よりお慶び申し上げます。また、2022年末から茨城オリジナル肥料として県内豚ぷん堆肥を原料に販売を開始した混合堆肥複合肥料「サステナミライZⅠ」について多大なご支援を頂き感謝申し上げます。
肥料原料の太宗を海外に依存する日本は、肥料原料を産出する国の施策など国際情勢の影響を強く受けます。価格が落ち着きを見せたとしても世界的な人口増加・食料増産の流れは変わらず、長期的に見れば肥料価格上昇・原料確保の不安は否定出来ません。エコレットを販売開始した当初、「堆肥入り肥料」はネガティブなイメージがあり現場の反応も薄かったと聞いておりますが、生産者にとって大変重要な安定生産のために国内資源を有効活用する当肥料(技術)は、大変価値あるものと認識しております。加えて、土づくりを同時に行える魅力も持っている素晴らしい資材で地域資源を活かした混合堆肥複合肥料の普及に取り組む意義は大きいと思っています。
持続可能な農業を目指す全農の取り組み「グリーンメニュー」で、当県本部は混合堆肥複合肥料の活用をメニューの軸にして栽培モデルづくりに取り組んでいます。また、エコレットやサステナミライなど混合堆肥複合肥料は物流効率化を目的とした銘柄集約の柱と位置づけて取り組みを始めたところであります。こうした取り組みが、安心して農業を続けられる土台につながるものと信じております。今後も良きパートナーとしてご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、この10年間、幾多の困難辛苦を乗り越え、独自性を発揮し、お客様からの信頼を深めてこられた御社に深く敬意を表しますとともに、一層のご発展を心より祈念致します。
混合堆肥複合肥料の規格設定の動きのあった頃、朝日工業(株)生工研(当時)の方々と意見交換する機会がありました。当時、肥料的価値は高いが性状の問題から滞留傾向にあった豚ぷん堆肥の利用が課題と考えており、豚ぷん堆肥を使用した製品化を提案させていただき、新規格での製品化を進めることとなりました。
堆肥を使用したアグレット形状の造粒であるため難しいかと考えておりましたが、朝日アグリア(株)の高い技術力で即座に造粒可能となりました。水稲での利用をメインに想定したハーフ有機肥料をコンセプトに、試験での状況などから原料の構成を助言させていただきました。
思わぬトラブルもありました。順調に製品化かと思いきや、規格の解釈を誤っており関係者が青ざめる場面もありましたが、仮登録にて製品化にこぎつけることができました。
この取り組みは、耕種農家にとっては安価な製品となり、畜産農家にとっては堆肥の新たな利用方法となることから双方にメリットのあるものになったと感じています。今後、さらにこのような取り組みが進むことに期待しています。
エコレット10周年記念講演会
2024年2月29日(木)にエコレット販売10周年記念講演会が開催されました。
混合堆肥複合肥料の最先端を知ることのできる講演動画をご紹介します。
農林水産省 野島様
JA全農 小宮山様
朝日アグリア 浅野理事
農研機構 荒川様
神奈川県農業技術センター 竹本様
エコレット製品紹介
これまで登録された朝日アグリアの混合堆肥複合肥料の銘柄数は60を超え、日本各地の生産者で使われています。(2024年1月現在)
※地域によって販売製品が異なりますので、ご注意ください。