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さあ!あなたも始めてみよう!初めての家庭菜園

家庭菜園ってどうやってやるの?何から始めればいい?




 
近年人気を集めている家庭菜園。しかし、「家庭菜園にチャレンジしてみたいけど、何から始めればいいのかわからない」と足踏みをしている状態の方も多いのではないでしょうか?そんな家庭菜園初心者に向けて、家庭菜園の始め方をご説明します。

家庭菜園を始めるにあたり最初に行なうことは、野菜を育てる場所の選定です。家庭菜園には、自宅のベランダで出来る“プランター菜園”や、庭や市民農園を利用した本格的な“露地栽培”などの栽培方法があります。その中でも家庭菜園初心者におすすめなのは“プランター菜園”。プランターを使って野菜を育てる方法です。ベランダなど限られたスペースで手軽に家庭菜園を始められます。

プランター菜園を行なうには、作物の種や苗はもちろん、プランターや野菜の培養土などの道具を揃える必要があります。そのため、まずは作物の種や苗と道具を買い揃えましょう。プランター菜園作りに必要な道具は主にホームセンターや園芸店で購入できます。

作物については「何を育てればいいのかわからない」という方も多いはず。家庭菜園初心者は、まず育てやすい野菜から始めるのがおすすめです。初心者が育てやすい野菜は、ピーマンやナスなどの実野菜とジャガイモやラディッシュなどの根野菜。キャベツやホウレンソウなどの葉野菜は育てるのが難しいため、初心者は避けた方が無難です。「初心者だけど葉野菜を育てたい」という方は、害虫による被害が少ない秋以降に育て始めると良いでしょう。加えて、野菜によって育てやすい季節が異なりますので、育てる作物を選ぶ際にはその点も考慮する必要があります。

作物の種や苗と道具を揃えたら、いよいよ家庭菜園スタート!作物によって種の蒔き方や育て方のコツが異なりますので、それぞれの特性に合わせたやり方で育てましょう。また、マンションや団地などのベランダで作物を育てる場合は周囲の住民への配慮も必要です。葉や苗がベランダの外へ伸びたり、隣室との柵を超えたりしないように注意しましょう。

家庭菜園は「難しそう」と思われがちですが、あらかじめ野菜を育てるコツを知っておけば初心者でも収穫まで辿り着くことができます。手間暇をかけて育てた野菜を食べる喜びは格別。採りたての新鮮な野菜を味わえるだけでなく、作物の成長を見守る楽しさや達成感を感じられるのも家庭菜園の魅力のひとつです。段階を踏んで徐々にステップアップしていけば、様々な作物を育てられますよ。

これさえあれば大丈夫!最初に揃えるべき道具




 
プランター菜園を始めることを決めたら、まずは作物の種や苗と道具を揃えましょう。プランター菜園を始めるために最低限必要なものは以下の5点です。
 
  • 作物の種や苗
  • 苗を選ぶ際には、病気や害虫に侵されていない元気な苗を選びましょう。
  • プランター
  • 市販のプランターは深さ約20~30㎝、横幅約40㎝~60㎝のサイズのものが多いです。しかし、育てる作物によって植える株数や株間が異なるため、作物の大きさに合わせて選ぶ必要があります。また、プランターに限らず、作物によってはコンテナや植木鉢でも栽培可能です。
  • 野菜の培養土
  • あらかじめ肥料や堆肥が配合されている土。土の酸度も調整されているため、そのまま使えて便利です。大体の目安として、深さ約30㎝×横幅約60㎝のプランターには25ℓの培養土が約2つ分入ります。
  • 肥料
  • 植物の成長に必要な栄養成分を補給する為にも肥料は必要です。元肥・追肥として使います。
  • 支柱
  • つる性の野菜は、支柱に絡みついたり巻きついたりしながら生長するので支柱が欠かせません。
  • スコップ
  • 作物の種や苗を植える際に必要となります。また、土の中に潜んでいる害虫の卵や病原体などを地表に晒して殺菌・増加を抑制する“天地返し”にも使えます。
  • ジョウロ
  • 水やりに使う道具。作物に液体肥料を与えるときにも役立ちます。


以上の道具が揃っていれば、プランター菜園を始められます。ご紹介した他にも家庭菜園作りに役立つ道具はたくさんありますが、初心者の場合は使いこなせないことも多いため、まずは最低限必要な道具を揃えましょう。

次第に家庭菜園に慣れてきたら、必要に応じて道具を買い足していくのがおすすめ。特に、剪定・野菜の収穫用の「ハサミ」や、水・肥料などを運搬できる「バケツ」を用意すると便利です。
また、プランター菜園ではなく、市民農園や自宅の庭を利用した露地栽培を行なう場合には畑を耕す「鍬」や、良質な土作り欠かせない「堆肥や腐葉土」などが必要となります。家庭菜園に慣れてきて、露地栽培にチャレンジしたいという時に改めて購入すると良いでしょう。

ご紹介した道具は、主にホームセンターや園芸店などで販売しています。ホームセンターや園芸店まで足を運ぶのが面倒という方や、家の近くに店舗がないという方は、インターネットの通信販売を利用するのがおすすめです。自宅の玄関まで届けてくれるため、店舗から家まで重い荷物を持つ必要もありません。
道具の大きさや重さは、同じ種類の物でも商品によってそれぞれ異なります。道具を購入する際には、自分の体格・体力に合った道具を選ぶように心掛けましょう。加えて、丈夫な道具を選ぶことも重要です。丈夫なつくりの道具を購入すれば、お手入れ次第で何年間も使用できます。

初心者におすすめ!失敗が少ない野菜の種類




 

家庭菜園初心者は、育てやすい野菜からスタートするのがおすすめ。特に、ピーマンやナスなどの実野菜や、ジャガイモやラディッシュなどの根野菜が最適です。
また、野菜を育てる時期も考慮して選びましょう。栽培に適した時期以外に育てると、野菜の生育が悪くなる恐れや、病害虫の被害にあいやすくなる恐れもあります。 国内でも地域によって気温差があるように、場所により栽培時期が異なるので、パッケージに書かれている栽培スケジュールをチェックしましょう。

家庭菜園初心者でも育てやすい野菜は以下の通りです。

じゃがいも じゃがいもの育て方はこちら ▶︎
年2回収穫できる根野菜。苗の植え付け時期は春と秋のどちらかですが、家庭菜園初心者は育てやすい春に苗を植え付けるのがおすすめです。育てやすいだけでなく、長期間保存できるのも魅力です。
 
小カブ
実の大きさが直径約5~6cmの小さなカブ。年2回収穫できます。家庭菜園初心者は、比較的に害虫や病気の被害が少ない秋から育てると良いでしょう。品種により異なりますが、種を蒔いてから約40~50日で収穫できます。
 
ラディッシュ
二十日大根とも呼ばれている根野菜。種を蒔いてから約20日(約3週間)程で収穫できます。害虫や病気に強く、小さなサイズなのでプランターでも栽培しやすいです。真夏と真冬をのぞいて1年中栽培できます。
 
枝豆
栄養価が高く、ビールのおつまみにぴったりな野菜。枝豆の種は大豆なので、種から育てる場合は種まき直後に、鳥に食べられないよう注意が必要です。初心者の場合は苗から育てると収穫まで安心して辿り着けます。
 
ナス ナスの育て方はこちら ▶︎
家庭菜園初心者でも育てやすい夏野菜。種から育てるのは家庭菜園初心者には難しいので、苗から育てるのがおすすめです。良い苗を植え付ければ放任していても育ちますが、手入れをすれば収穫量が増加します。
 
ピーマン
害虫や病気に強いため、放任していても育ちやすい緑黄色野菜。種蒔きから植え付けできるまでの苗を育成する期間が長いため、ナスと同様に、家庭菜園初心者は苗から育てるのが良いでしょう。
 
  • 他の野菜の育て方はこちら ▼
  • 野菜・果物・花の育て方

よくある失敗例

まずは、家庭菜園を行なう上でよく起こる失敗例をご紹介します。


 
水のやりすぎ・水やり不足
大抵の植物は水やりが必要となりますが、必要以上に水を与えすぎてしまうのはNG。
1日1回の水やりでも、野菜の種類や土の状態によっては水を与えすぎてしまうこともあります。特に、土の状態には注意が必要です。植物に水を与えるのに適したタイミングは、“土が乾いているとき”。土が乾いていない状態で何度も水やりをすると、植物の根を腐らせてしまう可能性があります。
また、水やり不足にも要注意。水のあげすぎも良くありませんが、水やりが不足していると植物を枯らしてしまうこともあります。
多すぎず少なすぎない、適量の水を与えましょう。

肥料のやりすぎ
水と同様に、肥料のやりすぎにも注意が必要です。プランター栽培などで使用される「野菜栽培用」と表記されている市販の土は、既に土の中に栄養素が含まれている場合もあります。あらかじめ栄養素が含まれている土に肥料を足してしまうと、土から虫が湧いてしまうことや、栄養過多状態となり野菜が枯れてしまう恐れがあります。そのため、市販の土を使って家庭菜園を行なう場合は、土に含まれている栄養素を事前に確認するよう心掛けましょう。
しかし、市販の土にあらかじめ配合されている栄養素の効果は、約1ヵ月程度で切れます。野菜の育ち具合などによっては、追肥(肥料を追加すること)も必要です。加えて、育成している野菜に適した肥料を選ぶことも大切。どんなに肥料を適量与えていても、野菜に適していなければ育ちにくい場合もあります。野菜の特性にあった肥料を適量与えましょう。

育てる場所の選定ミス
育成に最適な場所は、野菜の種類によって異なります。日の当たる風通しのいい場所で育てるのが一般的ですが、中には日陰を好む野菜や、少し湿っている状態の場所を好む野菜も存在します。野菜を育てる際には、対象の特性を考慮して“育ちやすい場所”で育てましょう。
上記で説明したように、育てる野菜の種類によって特性は様々です。一概に、「水・肥料をたくさん与えればいい」「日の当たる場所で育てればいい」とは言い切れません。家庭菜園を始める前に、自分が育てる野菜の特性をしっかり調べてから育成を始めましょう。
 

上手に育てるには?




 
家庭菜園を成功させるコツは、全部で4つ。野菜の育成を始める前の準備段階から行ないます。
 
① 野菜の栽培計画を立てる
まずは、育てたい野菜に優先順位をつけて育て始めることが大切です。
あれもこれもと手を出すよりも、初めは手間のかからない育てやすい野菜から育てましょう。 育てる野菜が決まったら、その野菜に適した育てるタイミングをチェック。苗や種を植える時期を把握した上で、栽培をスタートします。
 
② 野菜が育ちやすい土を作る
続いて、野菜の育成に適した環境作りに取り掛かりましょう。
環境作りをする上で重要なポイントは、苗や種を植える土の状態。野菜を収穫できる状態まで育てるには、通気性と保水性が良い状態の土を準備することが必要です。プランターで家庭菜園を行なう場合は、ホームセンターなどで販売している野菜栽培用の市販の土を使用するのが一番簡単です。自宅の庭などで家庭菜園を行なう場合は、土を耕すのがおすすめ。耕すことによって土が柔らかくなるため、野菜が根を伸ばしやすくなり水や養分を吸収しやすくなります。
 
③ 底が深めのプランターを用意する
植物は窮屈な場所よりも、広い場所の方が育ちやすいとされています。また、プランターに入れる土の量が多いと植物が根を張りやすくなるだけでなく、保水性がグンと上がります。
そのため大きなサイズのプランターの方が野菜も育ちやすいですが、ベランダなどで家庭菜園を行なう場合はプランターの置き場所に悩んでしまうことも。限られたスペースで家庭菜園を行なう場合には、横幅よりも“深さのあるプランター“を使って育てると良いでしょう。
 
④ 日当たり・風通しに注意する
よくある失敗例でもご紹介した通り、育てる野菜の種類によって育ちやすい環境は異なります。
しかし、基本的に野菜を育てる際には“日当たりが良く風通しが良い場所”で育てるのが良いでしょう。風通しが悪くジメジメとした環境は、病害虫が発生する恐れもありますので注意が必要です。また、季節によって温度や湿度は変化するもの。季節ごとにプランターの置き場所を変えるのも方法の一つです。もちろん育てる野菜によって環境を見極めることも重要。野菜の特性や育成状況に合わせて、日当たりと風通しを意識しましょう。
 

以上の準備をしっかりと整えた上で野菜の育成に取り組めば、失敗を未然に防げるはずです。

適切な肥料を選ぼう!

上記でもご説明した通り、元気な野菜を作るためには適した環境作りが重要です。
環境作りには良い状態の土が必須。良い状態の土を作るためには、肥料が欠かせません。土作りを支える肥料とはどのようなものかをご説明します。

肥料は大きく分けて「有機質肥料」と「無機質肥料(化学肥料)」の2種類あります。「有機質肥料」とは動物由来または植物由来の肥料のこと。「無機質肥料(化学肥料)」とは鉱物や化学的に合成して作られた肥料を指します。
それぞれ使用している材料が異なるため特徴も様々ですが、「有機質肥料」と「無機質肥料(化学肥料)」の大きな違いは肥料成分が植物に吸収されるまでにかかる時間です。吸収されるまでの時間は、肥料として使われる成分がどのような形で含まれているかにより異なります。

「有機質肥料」に含まれる肥料成分は植物が吸収しやすい形になっているため、肥料の効果がゆっくりと表れて長く効くのが特徴です。加えて、土を栽培しやすいふかふかな構造(団粒構造)へと促し、土壌を改良する効果があります。以上の効果から、「有機質肥料」は家庭菜園を行なう際の元肥*1として使われることが多いです。しかし、ひとくちに「有機質肥料」といっても種類は様々。育てる野菜によって適した肥料が異なるため、パッケージや説明書きをよく確認しましょう。
関連ページ⇒肥料について

*1 元肥(もとごえ)…植物を植え付ける前に、土に施す肥料

 
庭などで家庭菜園を行なう場合
 

自宅の庭などで家庭菜園を行なう場合は、元々その土地にある土を良い状態に改良する必要があります。
適した土壌酸性度(pH)は育てる植物によって異なりますが、日本の土壌は元々酸性に傾いている場合が多いとされています。そのため、土壌をアルカリ性に傾ける効果がある「苦土石灰」を混ぜて酸性度を調整する必要があります。
土壌の酸性度が分からない方は、市販のpH測定器を使って調べましょう。
また、害虫を寄せ付けない効果があるとされている土壌改良資材「籾殻くん炭」もおすすめ。土壌を改良するだけでなく、土壌の酸性度を中和してくれます。

 


上記でもご紹介したように、種から育てるのが難しい作物は苗から育てると失敗しにくいです。簡単な栽培方法から始めて、慣れてきたら種まきや新しい作物にチャレンジしていくと良いでしょう。
また、家庭菜園を成功させるには育てる野菜に適した環境や肥料を用意することも大切です。
家庭菜園を始めるにあたり、最初から「上手に育てよう!」と意気込む必要はありません。まずは野菜作りを楽しむことから始めましょう。
ぜひ、今回解説したポイントを参考にして家庭菜園を楽しんでみてくださいね!